MURMUR
1999.07.30 (FRI.)
恒例!鈴鹿8耐
(文中で名前の出てくる登場人物は
FAMILY です)遅くなりました(誰も待っとらん)。8耐報告です。反動で鬱ですが、がんばります。 長い話になりそうだ。。。
出発は相変わらず金曜日の夜。今年は買い出しもちゃんと参加した。お風呂に入って、さあ出発。 白樺湖を通過、諏訪で高速に乗る。めずらしくその頃まで起きてて同行者に驚かれる。 ときどき目が醒めるけど、どこにいるのかよくわからない。はっきりわかったときは既にシケイン裏グラウンド。 ああ、やっぱりずっと寝てたっちゅーことやんかっ。今年は石井竜也がプロデュースしたんだと。 それとは関係ないと思うけど、グラウンドのシステムが変わった。車は車、テントはテントのエリアだと 言われる。荷物を運ぶ。運んでるそばで1台の車をテント脇まで通してしまったおやじが別のおやじに 叱られている。「荷物運んでる人に申し訳ないみゃ〜っ」・・・脇を荷物抱えてぜえぜえ歩いてる私は、 逆に自分が怒られてる気分に陥る。
ま、何はともあれ無事テント設営終了。「朝はビールだろ〜」という謎の常識を決行しもちろんビールで 乾杯だっ。その頃、テントエリアなどと言っていられなくなった数多い車がどんどん近所に停まってくる。 本当に一生懸命荷物を運んだ私たちって何?状態になる。朝食は計画どおりフランスパン(おしゃれ)と 缶詰(しぶい)。予定ではその朝のビール割り当ては一人3本だったけど、調子よくがんがん飲む。 “このペースではまずいゾ”と気がつき、鈴鹿で毎年行き会う太郎くんたちに剛が電話する。 「太郎さんですか?ビール一箱と氷買ってきてもらえませんか?」・・・買ってきてもらう。絶好調。
運転してきた同行者ふたりは昼寝の時間。便乗して私も再度寝る。誰よりもぐーぐー寝入る。
目が醒めたら観戦場所の下見。去年は逆バンクだった。今年はS字に決定した。今年も配り物は少ない。
ラッキーストライクの煙草とステッカーに手を出したら「男性にしかあげてません。」と
きれいなおねいちゃんに冷たくあしらわれた。「差別だ、許せんっ」とぼやく私に剛が「あげるよ・・・」と
困っている。去年のラッキーストライクもまだ部屋にあるから断った。よっぽど煙草がなくて困ってるとき
以外はセブンスターしか吸わないから。でももらうことが楽しいんじゃないかぁぁぁ。。。
ラッキーストライクめっ。そしてそのことは全然理由ではないが、今年私はカストロール・ホンダの
スライトを応援してました。。。朝予定以上に飲みすぎたせいで昼間ビール(高いビール)は飲めない。
爽健○茶ばかり飲み続ける。ヘルシーだ。
スペシャル・ステージで、記録を出す選手が目の前に来ると観客は拍手を贈る。選手は手を振ったり、 中にはウィリーしたりする人もいた。それがまた楽しいのですね〜。
下見に行ってぶらぶら歩いて家(?)に帰るともう夕食の時間ではないか。夕食は毎年恒例のバーベキュー。 剛が火をおこし、マンは水を汲みに行く。私は野菜を切る。すごい、家庭の風景って感じだ。 食べ始めて、購入当初は少なめにしたものの肉が多すぎたことに気付く。買い出しだけ一緒に行った すずちゃんに止められながら、三人で「これ食べたいよねえ。」などと子どものように買い物カゴに こっそり入れたスペアリブも余ってしまう。その頃太郎くんたちが粗びきウインナーをくれる。 「肉食べない?」などと向こうからも言ってくる。信州人のこちらは野菜をおすそ分けする。 ご飯をもらう。ああ、なんて充実した晩ご飯なんでしょうっ。。。
さて、お風呂にしよう、、、と思ったら、お風呂(プールの冷水シャワーのこと)がなくなっていると 言うじゃないか。。。やむを得ず、唯ひとり一応女性の私は水着を着込んで混み合ったトイレの洗面所に 出かけた。うーむ、やはりビキニにすれば良かった。もう少し洗える部分が増えたのに。。。
太郎くんたちは毎年ちゃんと前夜祭に行く。私たちはひたすら飲む。飲んだからトイレに行った。 電気もつかないトイレ。そのとき「ドーン、ドーン」と音がする。へっ?と思って外に出ると、花火。 通常花火は決勝の後、ライダーやワークスを称えるかのように盛大に上がるのだけど、土曜日のその花火も なかなか止むことなくすばらしくきれい。初(一度だけ?)のプロデュースに燃えた石井さんが ポケット・マネーで上げているのだと我々は勝手に納得し、大いに楽しむ。 “明日の花火しょぼかったら寂しい・・・”などという不安をどこかに残しつつ。。。
さて、いよいよ決勝当日である。何故だかわからないけど、こんな私も鈴鹿でだけは早起きする。 時計もないのに自然と起きる。不思議と三人だいたい似たような時間にテントから這い出してくる。 普段朝食はせいぜい通勤しながらのパンぐらいなのに、「わーい、朝ご飯だ〜」などと快調である。 当然ビールを飲む。午前中からレース展開もなかなか盛り上がっていた。加藤大治郎がんばっていた。 芳賀紀行もとばしていた。伊藤は転倒してしまった。バロスは快調。応援していた アーロン・スライト&コーリン・エドワースペアは順調。7位ぐらいで安定している。すばらしい。
バイクのエンジン音を聞いていると何故かとても眠くなる。気持ちよくなってしまう。昼寝しに家に 帰る途中、正面ゲート近辺でお昼を食べていたら雨がパラパラと降り出した。どうなっちゃうんでしょう、 荒れちゃうのでしょうか、などと思いつつ昼寝に戻る。太郎くんたちも戻っていた。昼食後のビールを 飲んでいるとき雨は強くなった。毎年鈴鹿に行ってはいても、よくわかっていない私は 「一度転倒して、ピットインが
10 分だったら、もう駄目なの?」などと 質問して会話も弾む(?)。遠くから「加藤、転倒ぉぉぉ〜っっ!」という雄叫びが聞こえたように思う。 「えっ、今なんて言ったの?」などと隣の太郎くんたちの一団ともわいわい騒ぐ。昼寝した。暑くて暑くて目が醒める。やはり不思議に三人で同じ頃起き出す。ちょうど戻るにはいい頃合い。 S字に戻る。
岡田・バロス組が1位を走っている。2位がスライト・エドワース組。その日、マンが応援していた ペアは必ずといっていい程次々と転倒した。剛はバロス、私はスライトを応援していたので 「お願い、応援しないで・・・」とマンに半分まじな冗談を言う。途中、3位の井筒がスライトに迫る。 一周するごとに迫る。
13 秒差ぐらいから1秒代の差までに なったんじゃないかな。スライト応援してたけど、「すげー、がんばれーっ」などと思うのでした。「ずっと同じコースをぐるぐる何時間も走ってたら、“あれ?次なんだっけ”とか思っちゃいそう・・・」 などとつぶやく私に「そう、すごい集中力なんだね」とマンが答える。
今年で鈴鹿は5年目ですが、やっと展開がわかった気がした。。。(^^;) 放送も聞こえたし。 午前、午後ともすごい競り合いで盛り上がったし。競り合いをしている選手が今、目の前を通過するってことも わかって観れたし。。。今までで一番おもしろかった。
結局優勝は岡田・バロス組。スライト・エドワースは2位。ウィナーズ・ランももちろん感動。
目の前で歓声に答えて止まってからふかしまくり煙を立てる完走ライダーなどもいた。花火も最高。
一度花火が上がったかと思ったら表彰になり、「え、まさか本当に昨日で花火使い果たしちゃったんじゃ
ないでしょうね。。。」などと不安になりつつ逆バンクに移動。
とーんでもございません。本番の花火のきれいなことったら。花火の構成は誰が考えるのか知らないが、
今年はレースもすごくおもしろかったし、花火も最高だった〜。「すごーいっ。きれーっっ。わーいわーい。」
と、普段おとなしい(
帰りはコースを歩いて帰った。「おおっ、S字」とか、「すげーバンク」とか盛り上がりつつ。
「ここで練習させてもらったら?」などと私が言われ、爆笑するご機嫌な三人。
その日の晩ご飯には、もう帰っちゃう太郎くんたちからの差し入れの納豆と卵などもプラスされ、
剛と私がトイレに行ってる間にマンが焼き鳥食べちゃったことでもチョー盛り上がる、内輪ではありますが、
やはりご機嫌な三人。
土曜日の朝から月曜日の朝まで、三人で消化したアルコールは、ビールが
350ml 缶 60 本、焼酎約 1 リットル。 みな平等に飲んでいたと思う。いつも思うけど、自分がとても甘えていたり、逆に迷惑かけないようにしようと空回っていたりしても、 ふと気付くといつでもどんなときでも、剛やマンの方ではもう助けてくれる体制ができている。
レースもすばらしい。花火もすばらしかった。でもやっぱり一番すばらしいのは、二人と一緒に 〜〜〜というのも、毎年人数が増えたり減ったりしても、今年のメンバー三人だけはこの5年間ずっと 変わっていない〜〜〜 行けることです。ありがとう。また来年もヨロシクねーーーっっっ。