MOVIE SOLILOQUY

 

1998.12.07 (MON.)

 

 

MOVIE_990112

 

MOVIE SOLILOQUY

 

1999.01.12 (TUE.)

 

 

人が「泣く」のにはいろんなシチュエーションがあります。ハイジが病気になったとき、クララが 立ったとき、はたまたフランダースのネロ、最終回とかいろいろ。うまく言葉では言えないのだけど、 哀しいときやうれしいときや、感動したときやあまりに理不尽なとき。痛いときというのもある。
遠藤周作の「悲しみの歌」に泣いた人はポピュラーでなくても、「アルジャーノンに花束を」に泣いた人は 結構いるかもしれないですよね。

映画で言うなら本日の「愛よりも非情」は、「スリー・ウィメン」の理不尽さに近いと思う。

アントニオ・バンデラス好きです。危険な男がウリな雰囲気もいいけどこれもいい。でもバンデラスは 置いといて、理不尽さに泣くって。

サーカスで馬上射撃を見せる女性に記者がほれるのですわ。ふたりは恋にあっというまに落ちる。で、 彼がまた訪れる朝を待つその夜に彼女はレイプされてしまうのです。・・・そして彼女は射撃の名手。。。 ぐるぐる自分の人生は回って、どうしてかわからないしどうしたらいいかもわからない。でも自分には 感情があるし、助けて、と思う。「怖い」というのはつまりそういうことなんじゃないか、と。

こうなってほしくない、でもこうなるような気がする、、、理不尽な話を目の当たりにして感動する自分に 嫌気がさすような暗い映画です。