MOVIE SOLILOQUY

 

2001.10.10 (WED.)

 

 

おおっ、またもやチョー久しぶり・・・。
最近観たのでおもしろかったのって、なんだろう。「17歳のカルテ」とか観た。「カッコーの巣の上で」的?  いや、それは後述に失礼か!? デミ・ムーアの「薔薇の眠り」は時間的に途中でリタイアして しまった。。。 あ、「クリムゾン・リバー」おもしろかった方かな。「処刑人」は好みだったのに、結果 どうなるか思い出せないという薄情なことになってます。あと「チャーリーズ・エンジェル」(映画版) おもしろかった。最後まで観きれずにビデオ返却することも多々あるにも関わらず2回観てしまいました。。。

で、今日は「ハンニバル」を観ましたワ。これ一本と思えばおもしろかった。他の猟奇殺人映画 (誤解しないでいただきたいが、あくまでも映画ですよ)より俄然おもしろい。 が、、、ひつちん (すいません、「羊たちの沈黙」のことです・・・)の続編だと考えてしまうと、ちょっと待て、と 思っちゃうんだよね。「血の絆」は別物として観ることができたので逆に「あ、これってレクター博士!?」 などと自身で納得してしまう楽しさがあったんだけど。 「ハンニバル」も続編というコピーをとっ払った方が 有利なんじゃ。。。

なんと言っても続編ちゅーのはむずかしいものでしょう。ジョディ・フォスターが降りて、同じ クラリス役の人ったらなんでか知らないけど今は亡き鈴木その子さん手法であって、アップは冒頭以外必ずと 言っていい程白いライトに照らされていてどんな顔だかわからないのが妙に鼻につくし、やはり続編だからこそ 気になるのは(続編だと思ってしまえば)、ひつちんでレクター博士とクラリスの関係というのはすごく 深かった。ある意味観る側に受け止め方を無限に与える広さがあった。わかるのだけど、じゃあコトバで 説明しようと思ってもコトバにするととても軽薄になる、そんな絆だったのですね。まさに観てみれば、 なるほど「羊たちの沈黙」(!)と思わせる深さがあったのに、この続編はそれを実際にコトバにして しまった故に本当に軽薄になってしまったので、これはこれとして観ればかなりおもしろいのだけれど、 ひつちんと比較したらやっぱりそっとしておいて欲しかった・・・というそんな後味の悪さが発生してしまった 気がするのです。

そんな関係で完成されていた「羊たちの沈黙」の続編を作って(書いて)しまった結果、前回はある事件が 軸であるにも関わらずそのまわりにいるふたりが主役だという特殊な流れであったのに、今回はもっと グロくて具体的な悪役みたいな存在が捻出された上でヒーロー物にすり換えられたような、「はぁ!?」と 首を傾げることになっちゃったって感じです。いっそシリーズものにしたら?・・・それいいかも。そしたら イカす。

特に納得いかないのが、最後!!! 別バージョンもあるらしいけど、どうも納得いかない。それまで、 続編でさえなければなかなかこれはイケる、と思っていたところが、最後で三流に落ちてしまった、、、と いうような気も。。。

果たしてレクター博士はクラリスを“女性として”愛していたのか!? そういう限定されてしまうような ラストが高潔なジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスで繰り広げられた前回の世界を汚してしまった ように思うのは私だけでしょうか。。。 ま、極端な話だけどね・・・。

ちなみに、FBIの 10 大凶悪犯の中にビンラディン氏が います。。。