MURMUR
1998.11.09 (MON.)
ファドを聴いた
またまた過ぎたこととなってしまったけど、先日土曜日にファドのコンサートへ行った。 大ホールでコンサートする人らしいので貴重なコンサートかもしれず、ケチな私はあまり詳しいことは 書かないこととする。が、月田秀子という人のコンサート。掲示板にも書いたように実際姉が 「こういうコンサートがあるけど行くか」と言ったとき、「ファドってなんだっけ?」と訊いたのは私。。。 う〜ん、、、遠い記憶にあるようなないような。で、ポルトガルの・・・と説明してもらい即 「行きますっ!」と答え手配してもらいました。
ファドとは、「サウダーデ」・・・一言では説明できないのだけどいたたまれない気持ち、 を表す音楽ということです。まずポルトガルギターとギターのインストから始まりそこで毛が立った。 月田さんが登場してまたまた毛が立った。という感じ。
全体の構成はちょっと芝居がかっていたと思うのだけども、暗い歌はたまんなかったです。
更に贅沢を言うなら全てポルトガル語で通して欲しかったかな。
ちなみに最後にアンコールで歌ったのは「今はもう秋」・・・。なるほど、と思いつつちょっと不満。
急遽演奏したという後半1曲目も、ちょっと惜しかった。でもファド、好きだな。
そしてまたもや前々回登場したあの人の話になる。もの悲しい季節だからね。。。
たしかまだ私たちがいろいろと話をしてた頃、彼は民族の時代なのだと言っていた。
もう本当に何年も前だけど。私は訳がわからず「それならば日本は駄目だね」と答えた。
アメリカナイズされた全てに憧れて、日本でいう民族とは日本よりもオリエンタルな世界を言うからだと
そのとき思った。
でもやっぱり好きです。日本は別として民族の時代です。生々しい声、泣いているような弦楽器。
民族の血がそうさせるのだ・・・と彼は歌っていた。歴史、精神、血、魂、民族音楽は最高です。
トルコ音楽も、ケチャもすべてあの人から教わった。今も、もしも会えるなら、、、話ができるなら、、、
充実した音楽生活を送れるのにな。。。サウダーデですね。