MURMUR
1998.08.26 (WED.)
「羨ましい」というコトバの欺瞞:改訂版
いやいや〜、今夜はひまでした。例のウィルス対策してなかったもので、念のため電源ONできずに ぼけーっとしてました(実際はもう
27 日)。 見たいビデオもあったというのに(なぜなら私にはTVがなく、PCでビデオを見るから)。。。さて、未だ私は「佐渡よかったなぁぁぁ〜っ!」と心の中はバイクのエンジン音。 そしてバイク病です。いろんなことが「よかった」訳ですが、今日ふと思うには、つよしのいいところとか 実の姉であるすずちゃんが知らない部分で知ってたりするかもしれない。そんな部分が今回また 増えたように思います。一緒に行った女の子に「つきあってるの?」とか聞かれて 「つきあってないけどラヴラヴで、、、説明できねぇよぉぉぉ〜っ」とかふたりでウケてたけど、 ホントに
FAMILY は不思議なんです。みんな仲よしで。。。 すばらしいっっっ!!もう会社の女の子などは「どういう関係!?」的質問はしないけど、「楽しくていいね」と 連発されるから、鈴鹿なども「一緒に行ってこの楽しさを分かち合おう」って言ったって、 「え、やめとく(顔では「まさかっ」)」。。。と言われる。
以前抹消してしまった「「羨ましい」というコトバの欺瞞」では、急遽結婚したために新婚旅行も 行っていない女の子がついにハワイに行くことになった際、みんな(行こうと思えばいつでも 自由に行ける人たち)でよってたかって「いいな〜、羨ましいな〜」を言いまくった件に触れてました。
この度の佐渡についてもかなり「いいな〜、いいな〜」を言われた。結婚して子供がいたりする人に 言われても何も疑問には思わない。しかし、独身、給料全部自分のふところ、しかもたいして趣味も なさそうな人に言われるとやっぱり「へっ?」と思ってしまいます。この佐渡なんか特に夏休みの 酔っ払いピークに本当に突然ふと「一緒に行く?」と聞かれて、内心「車のローンと、この前の 北海道と・・・」などと現状を考えバクバクしてたんだけど、「よし、行く」と答えたのが始まり。 母に行くことを伝えるのもびくびくもので(病床の母をねーちゃんに全て任せて自分は遊び放題で 日頃から顰蹙買ってるし)、しかしそこは「元気だったら自分も。。。」という母のこと。 「いや〜、そういう機会がある時とない時ってあるじゃーん」などと明るく誤魔化す私に、 「お金もないくせに。バイクは危ないし。。。」とつぶやき続けてたけど、反対はさして強くなかった ように思う。
「いいな〜」を言った内のひとりに「小さなチャンスをゲットすれば行ける(最近ホントに そんな感じだった)」と言ったけど無視されてしまった。つまり彼女が本当にバイクのうしろに乗って 佐渡に行きたかったかというと、そうではないのですよ。
確かに私には
FAMILY がいるから、それは本当に本当に幸せな ことなんだけど、もし同じように FAMILY がいてもすずちゃんのように 「やりたいこと」「やりたくないこと」を見極めていれば、タンデムのツーリングを羨ましいと安易に 言ったりしないのですね。やりたいことのために、指輪を買ったりするのはやめるとか、貯金がないとか、母が動けないのに 説得するとか、私には私の事情がある訳で、行こうと思えば酔っ払いでローン地獄の私よりよっぽど 行けるんだよ。
現実には「羨ましい」と思うことは十分に存在するのだと思う。どうあがいても憧れても自分には
叶わないことだとか。
でも、あまりに簡単に「羨ましい」と言い過ぎているんじゃないかなぁ。走りたくても走れない身体の
人の前で、早く走る人のことを健康な人が「羨ましい」と言うのは罪悪。早くなくても走れるんだから。
今じゃなくても行こうとさえ思えば旅行にも行けるんだから。
自分にも実はできることを前提に「羨ましい」だなんて、口癖のように「羨ましい」と言うなんて、 欺瞞以外の何物でもないと感じるのですよね。。。