MURMUR

 

1998.01.31 (SUT.)

 

 こだわりの煙草

 

こんばんは。烏兎丸です。

今夜は、もう二度と会えないと思っていた人に会いました。以前の英会話の先生です。 こんな田舎にはもう来ないと言ってCANADAに帰った先生が、オリンピックの関係で 再度この田舎に来たのです。オリンピックよ、ありがとう。

その先生は、私が何人か出会った中で最高の先生でした。英語の先生だから英語が話せればOKという 訳にはいかないのです。私が何を見て何を思うかを考えてくれる先生でした。

実際、私は先生運・・・というものが悪いと思う。学生時代はそうでしたね。ほんと。 最悪だったんじゃないかな。英会話に行ってから、わりとその運の悪さは解消された。 会社で開催された教室の先生もいい先生だった。・・・でもとにかく今夜再会したその先生は 本当に最高だった。例えば、“最近何か目新しいことあったかな”と定番の質問をされて、こんなことが あったぜよ、と答えると、通常ほかの先生は“へえ〜、そうかいな”でそれに関する会話は終わる。 ところがグッドなその先生は、それでどうしたか、何を思ったのかをひたすら掘り下げるという 特異な性質を持っていた。もちろん彼の生徒すべてに対してであるが、とにかく何を思うかを 聞いてくれる人だった。

オリンピックのボランティア(参加するんだわ)は、駐車場係であって非常にただただ寒いつらい 仕事のようであるが、彼も参加するのであれば、なんだかときめく私だった。先生、ラヴラヴ〜。


それで何がこだわりの煙草かってーと、先生初め、本日の Party 参加者には喫煙者が少なかったんだわ。 すごくね。一人、結構男前の妻子連れ男が、私を見つめて「すいません、一本ください」と のたまわったんよ。私は、趣味ゾーンにもあるとおり、正真正銘のセブンスター党なんで、 “君についてこれるかな?”などと思いつつそりゃあ快く一本あげたさ。 彼はしばらくして「お礼」とばかりに自分の煙草をどこからか復活的に取り出してくれたよ。 知ってます?GARAM。インドネシアの健康的な煙草。セブンスター党に勝るとも劣らぬ自信ありげな 様子で「これ大丈夫ですか」などとくれたのさ。私はひるまず、 “あ、GARAMだ・・・”と一本もらったが、これがなかなかに素敵なシロモノなのよね。

彼の奥様はようするにインドネシアンパーソンな訳だが、インドネシアってーと、 一番思い浮かぶのが空港に着いたときの臭い。花のような、とにかく東南アジアな香りなの。 どこか海外に行くと「色」がすばらしいと思うのだけど、インドネシアに着いた時は、本当に「色」だけでなく 「香り」を感じたぜ。

そんなこんなで今夜は、グレィアムに再会し、なつかしの香りを楽しんだ、こだわりの夜でした。