MURMUR

 

1997.12.23 (TUE.)

 

Merry Christmas! 烏兎丸です。
みなさん、少し早いけどクリスマスをいかがお過ごしですか。クリスマスってわくわくしますね。

本日は我が家のクリスマスパーティーで、小さなツリーを眺めつつケンタッキーとサンドイッチを 食べました。

 

今年のクリスマスは、私にとってなんだかすごく久しぶりの喜びがあった。なぜならば、とっても クリスマスらしいプレゼントが用意されていたからで、クリスマス前にはそのプレゼントに関して 数十年ぶり(?)のわくわくな状況があったのさ。

それは、とある11月の日曜日だった・・・。 佐久(長野県内、近所ではこれから開けていくであろう町)のインター付近にショッピングエリア風の お店のかたまりが最近できたので、母と姉とでひやかし半分に出かけて行ったときのこと。 まず入った建物の真っ先に目についたテナントショップは、アンティークのお店だった訳。

母の大好きな薔薇関連の小物が並び、奥には(そんなに広くはないが)フランス人形っていうの? 人形がずらりと並んでいたのですわ。本物のアンティークの何百万円ものもガラスケースに飾ってあった。 そしてその日曜日は「オープニング特売」の最終日。その特売品としてアンティーク・ドールというのか、 まあ量産ではあるけどなかなかイカしたお人形が数体表側に展示してあったのでございますよ。

お人形といえば、女の子のあこがれじゃーございませんか。 ・・・いくつになってもね。普段「お人形」というコトバをとてもじゃないが連想させないこの私も、 ヨダレを垂らして眺めてしまったんだな。そしてそのヨダレの勢いに押されたか、 母が「クリスマスに買ってあげようか」とおっしゃるのです。

・・・え、、、でもとてもちらかった私の部屋は、観葉植物ジャングルで、 うとちゃんの糞尿のために公衆便所の香りがほのかに漂う世界でっせ・・・と、一度は躊躇したものの、 いや一度ならず二度三度の葛藤ののち、結局この年にして実用品以外の「クリスマスプレゼーント!」を 買っていただいたのです。

いずれにしても、我が家はなかなかロマンチストファミリーなのでクリスマスは毎年なにかしら 行うんだけど。
・・・しかも、この先が奮ってるんだよねぇ。幼少のみきりを彷彿とさせる、 つまりこれはクリスマスプレゼントなのだから、どんなに見たくても、触りたくても、 クリスマスまでは「だ〜めっ」な状態。

購入していただいてから約1ヶ月。長かった。
あそこにしまってあるプレゼント・・・でへへ、私がもらうプレゼントだぜい、おっとまた ヨダレが滝のように・・・おっとっと、まだクリスマスまでは日があるか。いけねーいけねー。 この触りたいけど触っちゃいけないヨロコビに新しい自分を発見し、クリスマスのもうひとつのヨロコビを 思いだし、ああなんだか興奮するなあ。わくわくだぁ、ほんと思い出すよね、あの興奮をさ。 クリスマスなんだよねぇ、“サンタさんに何欲しいってお願いするの”などと聞かれて真剣に悩んだ あの頃(今も考えるけど)。しかもドレスを着たなかなかステキなお人形だもんなあ。浪漫だよロマン。

そしてついに今日、彼女は箱から出されて私の腕に抱かれ、このつらい部屋へと 解放されたのであった・・・。
クリスマスっていいな〜。

明日はちゃんと靴下を下げて寝るもんね。あー、クリスマスだなぁ〜あ。