MURMUR
2007.09.24 (MON.)
哀しい服の山
ジンさんと仲良く友情を育みつつ、それが愛情に変わることを切に願っていたことは否めない。
一緒に買い物をして、一緒に水槽のレイアウトしたり、またテニスのコーチもしてもらい、会えないときは
電話で話し、この半年ほどは忙しいとは言っても、たくさん一緒にいる気がしていた。
それでもその間、ときどき思い出したように「男と女のつきあいにはならない」と強く宣言されていて、
言われる度にもちろん、その度毎に毎回毎回失恋を繰り返す。やめればいいのに何度でも何度でも、
愛情に変わることを祈っては、また失恋を繰り返す。
本当は、今年の春に転勤するかもしれないという状況になって、それから今まで「こいつでどうだろうか」と
確かめて、試していたんだろうと考えられるフシがある。そして私は失格した。
正直なところダメだとわかっていても、妄想しながらいつまでも「大好き」と思っているのは何故だろう。 誰のことも本当に好きと思えない自分がいやだったし、誰のことも愛さずにずっとひとりでいるのが いやだった。所詮だれにも愛されはしないものの、誰のことも愛さないから誰にも愛してもらえる筈はないと、 また半神の自分を感じるのがいやだった。
一時のことじゃなく時間が経っても「大好きだ」とジンさんのことを思えた。ある意味ムダに長く思い続けて
いることもわかってはいるんだけど。途中、また数年過ぎてから「ムダになった」と思うだろうとは
わかっていながら、反面、誰でもいいからひとりでいたくないワケじゃない、ということに重点を置いてい
た訳で・・・。
そんなことを頭で考えているから、普通にシアワセになれないのかも、、、という不安もないことも
ないけれど。。。
昨夜は、私が女性としてなんの価値も魅力も持たないんだと言われた気がして、それなのに涙も出ない。
ただ眠れないだけでどうしたらいいかわからなかった。
ぐれて不倫でもするかぁ、と一瞬ヤケクソ思ってもみたが、それって私の「将来のなさ」の象徴。
哀しさも空しさも更に倍になるということはよくよくわかってる。
それでも、誰かに かわいいだのヤリたいだのと言われたかった。言われなければへたりそう。
ちょっと話とぶけど、最近特によく周りから「痩せすぎだ」と言われることがある。ジンさんが
「しなびてる」だの「干からびてる」だのと言うのは慣れていたけど、この前もテニスの若いコと
おじちゃん達が「干物にしたシシャモ」とか言って勝手に盛り上がっていた。色気がないという訳よ。
別に前から変わってない気がするし、まー太ってもないけどそんなにガリガリでもないと思うよ。
「痩せてる〜」とか言ってくるコたちの方がよっぽど細い。毎週末テニスして日に焼けて(焼けすぎ)、
多少は筋肉もついてるし、不健康なタイプではないと思う。
ただ敢えて言うなら確かに服を買うとき不便を感じることがたまにある。近所のスポーツ・ショップには
ボトムスのSが滅多にないし、洋服屋さんには7号があまりなく、メーカーによってはMサイズだと
でかいことがあり・・・。
身長は
ジンさんの物言いは、職業柄もあるのだろうか いつでもとっても堂々としていてまるで全て正しいことの
ように私を諭す。だけど本当はときどき「そうじゃないよ」と心の中で反論したくなることがある。
それでなのだか、私の語尾にはいつでも「けど」がつく。「そうだけど」「わかってるけど」
「いいんだけど」・・・。
そしてジンさんは必ず「“けど”なんだ!?」と突っ込んでくる。突っ込まれたからと言って実際に
反論してはいけない。ジンさんは私が逆らうことを許さない。
テニス後に二人で一緒に出かけたり、仕事の付き合いのときにも迎えに呼ばれたり、アクアリウムのお遣いに
行ったり、「あれやっとけ、これをやれ」と言わては「はい!」と駆け回る私を見て周りには「それでただの
トモダチだなんて!!」と怒ってくれる人たちもいる。私も理屈ではまったくそのとおりだと思う。
でもそれを指摘したら、一緒に出かけることも、お迎えに行くことも、お遣いに行くこともなくなっちゃう
のが怖かった。
トモダチとしては仲がよく、だけど「お前の目がときどきハートになるのが気に入らない」とジンさんは言う。
ときどきなんかじゃなくて、もともといつでも私はハートなんだから気にしないように、と言っても
そのときの気分によって許せたり、許せなかったりする情緒不安定なヒトなんだ。基本的にはこの数ヶ月で
失格となった私には、もう打つ手はないのだけれど。
なんだかんだと一緒にいたから、私はとっても好きだから、朝から晩まで頭の中がジンさんだらけだったから、
絶対に進展なんかしないから諦めろ!と言われても、そう簡単に消えるものじゃない。ホント未練がましい
と吾ながら思うけど。
どうせ来年転勤するんだからそっとしといてと言っても、もう「失格、お前じゃダメ」と決めたジンさんは
容赦ない。そして相当落ち込んでいる筈の私はやっぱり涙も出ずに、ヤケ酒も呑まずにただ呆然とする
ばかり。
最近幼馴染がこんな田舎町にライブ・ハウスを開いたらしい。「私も出してよ」とは言ったものの、ギターの
弾き方も忘れてしまった。とことんつまらない人間に成り下がったと、そんなことも哀しさを上乗せする。
少し前には、会社帰りに逢えるかも?などと期待して実際にほんの数回は逢えることがあったので、
そんなときのための「お着替え」を持ってしばし出社していた。でも今ではまたTシャツとジーンズをつかんで
飛び出す朝の繰り返しに戻る。どうせ「お前なんかスカートはいたことないだろう」と言い放ち、
「いつもスカートはいてるでしょ!?」という私の非難の目を受けてからちょっと困って、「膝上