MURMUR
2007.03.19 (MON.)
夢現(ゆめうつつ)
私が生息する何もない町(駅前には老人ホーム的マンション・・・)に唯一、私の好きなブランドの靴を 扱う店がある。古い店で、昔 駅前の老人ホーム的マンションがデパートだったときはその中にも 靴屋を出店していた。
この冬は雪がかなり少なく、数週間前には既に半袖でテニスができるような陽気だったけれど、
またすぐに冬に逆戻り、朝のラフティー散歩後には外の水道は凍っていて水が出ない。
それでもカレンダーが春になると(ならなくても?)「春だから」と理由をつけて靴屋へ行きたくなる。
結局冬も「ブーツに目覚めたから」とかいう謎の理屈で4足のブーツを買ったのはこの私。。。
ともかくそんな訳で先日久しぶりにその靴屋へ行った。2足購入、その内の1足はサイズがなくて注文を。
その店にはとても感じのいいおねーさんがいる。話し声もとても控えめでいい。ところが経営者の夫婦が
史上最悪な夫婦である。同じような顔をしてその同じような顔には「噂が大好き(ヨダレ)」と書いてある。
母が存命のときも、痛む足を見ては目を輝かせていた非常に下世話な夫婦である。
だから行く度に「おかーさんはお元気ですかぁ?」と興味津々の雌の問いに、既に亡くなった母ではあるが
「はー、まー」と答えておく。当然眉間にはシワ。
注文していたサイズが入ったというので、昨日とりに寄った。その店に入るときは先ずおねーさんがいるか
どうかを確認する。いないことはほとんどないが、いなければ間違えたフリでもして即出る。
昨日も無事おねーさんはいて「入ってます」と微笑んだ。「あー、よかった」とまたもや陳列された
イカス靴を眺めながら準備を待つ間に、下世話なツガイの雄が何やら話しかけてきた。「そりゃーたくさん
お持ちでしょうけど、かわいい靴が入ってますよぉ」とか言っていた。顔も向けずにうなずくようなそうでない
ような曖昧な態度を返す。「履いてみますか?」とおねーさんに訊かれて「じゃ、一応」と履いていると、
雄が唐突に「大事な大事な・・・」と言い出して、この時点で"何言い出すの?"とちょっと驚く。
続きは、「彼氏の靴はいいですか?」だと。生命は確かに大切だろうが、そのときは正直言って「死ね」と
思った。お前が上司なら即労働基準監督署へ行って訴えてやる。それだから、いつおねーさんがいなく
なってしまうかがいつも気がかりで、そしてもしもおねーさんが居なくなったら、例えそのブランド靴を
この町で入手できなくても、二度と行かないと改めて心に誓う今日この頃だった。
最近朝のソリティアでその日を占う傾向がある。できればラッキー、一度もできないときは結構ショック。 だからと言って別に結果は気にしていないが、朝食中のソリティアでは一応ちょっとそんな感じ。
昨日はそれでも二度ほどコンプリートしたので、"まー、日曜日だけどジンさんいるかも(しばらく土曜日しか
いなかったから)"と思いながらテニスへ行った。
その前日の土曜日に、機嫌は悪くなかったと思うけれどもスキン・シップに傾倒している私に彼は
「つきあうのも結婚するのも130%あり得ない、素敵な恋をしなよ」と言った。何度言われたかわからない
話ではあるがどうしたらいいのか一瞬オロオロしてしまい、「じゃー、誰か紹介して」とささやかな
反撃を。。。
だからと言ってジンさんが慌てる訳はない。けれども妄想に生きる私的には、そのあとの反応は
ちょっと寂しがっていた???
そして昨日、ソリティアの効力か否か、ジンさんが来た。目礼程度の挨拶を交わしたきりなんだか話す機会が
なかった。それぞれにゲームに入るとそんなことはままある。それでも昨日はいつもの場所じゃなく、私の
ラケット・バッグにぴったりつけて、めずらしくジンさんのバッグが。。。"紹介してって言われたから
寂しかったのかな〜"などと妄想妄想また妄想の私はなんとなく勝手に納得。
が、間もなく私のバッグが一段下に動かしてある。「おいぃぃぃ〜」と普通ならちょっとムカつくところを、
相手がジンさんなので、「くすん」程度に思う(バカ)。
それから一服しながら、ジンさんのバッグに例のラケット(私がもらえると思ったが嘘だったやつ)が
入っていないことに気づいた(一服席の足元だから、見えちゃうんだよー)。「ないないない」としばし
パニック。
そしてまたばらばらにゲームに入って戻ったとき、何故かジンさんのラケット・バッグにあのラケットが
立てかけてあるではないか! 「義理でもいい!ホワイト・デーとか言ってくれ!!」と中島みゆきチックに
期待はしたけれど、結局話す機会がそのまま一度も訪れず、家族と食事に行く約束の私はだいぶ遅刻しながら
帰るハメに・・・。
本当は妄想だということはわかっているのだ。車に乗り込むときに振り返り、ジンさんが「あ、帰っちゃう
のか」と思う顔をしたのも妄想だ。そして車に乗り込むや否や「だから期待をするんじゃない」と自分に
つぶやくとともに、顔を覆う私であった。
今日、来月のとある試合(まさかジンさんは行かないよなあ、とちょっと思った試合)にジンさんが出ると
聞いた。その大会にはダブルスとMIXがある。決まっているのはダブルスのみで、MIXに出る人を
探していたみたいだよ、と聞いた。
二週間前の夜、テニス・クラブでジンさんが「今度試合に出てみるか」とつぶやいた。
「出る!!」と私は叫んだが、いつもの如く「嘘だよ、ばーかばーか」みたいなことを彼は言った。
それでも私はそのあとからゲームをする度に「ジンさんと試合に出てもキンチョーしないように、誰と
組んでもキンチョーしないんだ、だからせめて誰と組んでも普段どおりに打てるように、ぶつぶつぶつ・・・」
と思いながらかえってキンチョーしながら「あれ?あれ?」みたいなゲームをするようになった。
言ってしまえばやっぱりただのバカ。
ジンさんが敢えて「誰かいないかなー」と言ったとすると、そのことに私は夢を見る。 今までのように「あのコと出よう」という考えがあるときはそんな発言はしない。そして今日一日のパニックと 言ったら・・・。最近大仲良しのさっちゃんに「どうしよう、どうしよう」と一日中しつこくメールしまくり、 だからと言って、私と出ましょうなんて言ったって、猛攻撃にあって痛い目に逢うに違いないと思い、 耐え切れずにトイレに行って「夢を見ちゃいけない」と自分を諌めてサメザメと泣いた。
もともとはボクちゃんペア主体の大会行きで、去年出た。今年も出るとか適当に言っていたけど、 GW旅行前なので宿泊はマズイ!と思うの半分でキャンセルした。だから去年のMIXペアにも僭越ながら お断りをして、その話は終わった筈なのに・・・。そのペアがジンさんとダブルスで組むのだが・・・。
今日、さっちゃんが「ごはんでも一緒に食べる?」と言ってくれたけど、冷静になろうと思って帰宅。
果たして私は冷静になったか?相変わらずただ呑んだくれているだけ。とりあえず昼間のパニック状態は
少し収まったかな。どうしたらいいんだろ、どうしたら一緒に出てくれるの?という気持ちは変わらない。
"どんな手を使ったら?"などと思うところが年輪を感じさせるが、「今電話する!即電話する!」的な
パニックだけが収まった程度・・・。
しょせん私は130%あり得ないオンナよ。それでも一緒に試合は出たかった。だって私は貴重な元弟子だし。
たぶんジンさんのこと、周りで心配してくれる誰よりも見えていないと同時に、誰よりも知っている。
だから期待もするけれど、ジンさんが「出るか」と言ってくれるとも思えない。ダメじゃん。。。
いっそとっとと誰かとエントリーしてしまえ、という気持ち半分、「電話がくるかもしれないから」とか
思いながら今夜は携帯枕元に置いて泣きながら寝るっつー訳。うーん、やっぱりバカ。