MURMUR
2006.12.07 (THE.)
終焉
「
NOEL 」を観た。先日何かの DVD で予告篇を観たので。クリスマス 近いし。独りだし。奇跡が起こる映画を観ながら、感動して涙して、自分には起こらない奇跡を 思い知っては涙して。
先日ジンさんがミックスのペアの女性を連れてテニスに来た。来るかもしれないことは本人から聞いていたので
知っていたし、タイプじゃないとか言っていたからちょっとだけ「おー、連れてこいやぁ」などと
びくびく半分で思いもしたのだけど、実際来てみればなかなかの美人、そして彼は連れを異様に大切に
するためか、慣れ親しんだテニス・クラブでも、いつもは私のそばに置くラケット・バッグをなんだか
物陰にふたりで寄り添わせ、ひそひそとやっている。他の人たちがその週の試合に向けて練習しているにも
拘わらず、彼らは来春に向けてひたすらペアを組んでいた。(ちなみにその前にもどこかでふたり練習
したという直後のダブルス試合は一回戦で負けた。ペアを組んだ先輩には申し訳ないけれど、
ざまーみろと実は思いました・・・)
その日結局私は腹痛に見舞われて、自分では考えていなかったんだけどもトモダチに「そりゃー、ハラも痛く
なる」と告知されたら益々痛くなり、第一平気な訳はなく、「ビデオ(練習風景?)観るならわざわざ
ここで観ないで家でチチでも揉みながらふたりきりで観ろ!」と大分ズレた怒りに打ち震えるわで、
「もうやめた!」とギャルにのたまわって通常よりも結構早めに帰宅しました。
その翌日も別の試合があって、いきあったときに「ちょっとまずかったかな」と思っているのか、
「またイヂメてやった、わーいわーい」と思っているかは会えばわかるだろうと考えていて、
実際に会ったらば一応「ちょっとまずい」的な態度を勝手に感じた訳で。
試合後にクラブへ戻り、その後は随分と久しぶりに「一緒に買い物へ行くか」という流れ。ジンさんは
ウォーム・アップと、Tシャツと、私と同じシューズを購入。その時間はやはり久しぶりにとても
楽しかったんだけど・・・。
去る夏のラシーン点検時に「こりゃー次の車検はだいぶかかる」宣告されちゃって、それから
買い替えを検討し始めた。しかし今時の車はみんな同じような顔(?)をしていて今ひとつそそられず、
輸入車はかわいいけど高い上にこんな田舎ではディーラーがないからやっぱり不安、という
決め手のない日々。
私は日産車が好きだ。好きだけど日産車を買うとなると、ジンさんの仕事がらみでジンさんは自分のツテで
買うものと思うだろうし、私は私で古いつきあいと友人とで別ルートで買うことになり、少なからずモメる
のは目に見えていたので、仕方なく他社の車に目星をつけて、更にはその他社の車だからこそ、
ジンさんに一緒に見に行ってもらう算段をつけたりしたのだけど結局実現はしなかった。
その目星をつけた車も、走っているのを見て「かわいい・・・かも?」と自分を納得させようと
試みてはみたが、やはり違う。そんな折、私のハートにグッ!とくる車が来春日産から発売されるようでは
ないか!!と知ってから、もんもんと言い出せずにいた訳だ。
そして、たまたまお揃いのシューズを買ったあとのその駐車場で、その車、つまり別ルートでの購入に
ついての話をしてしまったんだね。
案の定、初めは「そこで買うなら口きかない」と言い出したけど、私はそのことについて
ずっと考えてきたので・・・ずっと考えてきたからなのか、考えてきたのになのか、
「(転勤族の)あなたがいずれ万が一いなくなっても私はひとりで生きていかなければならない」という
ことを告げざるを得なかった。
更にはジンさんが一番深く関わっている車屋さんは嫌いだ、と言ってしまった。それはなぜか・・・
以前、私がダイビングのライセンスを取るために伊豆へ向かう道中のこと。そこの社長だか副社長だかが
ジンさんの携帯で電話してきて、「もう電話するな!」とか「嫌いなんだよ!」とかさんざんわめいて
周りの人々(ジンさん含む)で私を笑いモノにしたからだ。今でも機嫌のいいときに、ジンさんは
別の人たちに「こいつったら、どこそこの社長(または副社長)に泣かされたんだよー」とネタに使って
いるが、考えてみればあまりにひどい話である。
そんな経営者の会社で高価な買い物ができる筈がない。・・・というか、わかっちゃいるけど、ジンさんも
かなりひどいヤツである。
でも、私にとってジンさんは、ホレてしまったという意味で貴重な存在だったし、
分裂しているんだろう、と想像はできた。トモダチではあったと思う。かなり仲のいいトモダチ。
ペアの女性が来てから二週間、今までもそうだったけれども輪をかけて、朝から晩までジンさんのことに
ついて考えている。やっぱり、どうにもならないんじゃないかな。それよりも、私、結局自分の中で
辞めてしまったんじゃないかな、と思うとすごく哀しい