MURMUR
2006.10.15 (SUN.)
美しき師弟愛
先週二日間、毎度毎度の自主療養。変なんだよね、そんな風に何もしないで過ごす日が必要なのに、
仕事がしたいから暗くなっているなんて。仕事がしたい、と思うと泣けてきたりして。
毎日会社に行っても何もすることがない。ときどき仕事があったって、一日9時間会社にいる内のほんの
15分程度でさ。毎朝目が覚めて「今日は何をして時間をやり過ごしたらいいのか」って、それが悩み。
仕事が忙しくて大変な人は多いと思うし、そんな人はとってもとっても疲れていると思うよ。
でも、毎日毎日毎日毎日、何もすることがないのに会社へ行く意味って何?
ただ座っていればわずかでも給料もらえると思えばラッキーかな。一年半が経ったけど、こんな毎日の為に
再就職したつもりはないんだよなぁ・・・。
先週、そして今日、すごーく久しぶりにジンさんに逢った。相変わらずです。
最近会社のチョーかわいい女のコと仲良しになって、一緒にテニスしようって誘ったの。
それでテニス・クラブに一緒に行ったところが、これがまたバツグンのセンス。授業でやった程度だと
言うのだけど、いきなりこれが上手いんだワ。誰かがきちんと教えてあげたら(私の師はジンさんだから
ジンさんとか・・・なんて恐ろしい想像もしてしまったが、)即すごく上手くなるだろうと思った。
そして先週の夜、彼は電話してきたよ。ハイエナか!?
「あのコ、すごくいいコだから紹介してよ」って。するかい!!??? 「冗談じゃありませんよ、なんで
私があなたに女のコ紹介するの?」と固くお断りしましたが・・・。
私が以前使っていたラケットのガットを彼女用に彼女モチで張りなおし、そーすると私の万が一のときの
ラケットがないからと、その際にたまたま「もう一本買おうかな〜」なんて話をしたらジンさんは、
「俺が前に使っていたのをやる」と断言。「どうせ使ってないから」と。前にもそんな話があったけど
どこかへいってしっていたので、ラッキ〜、とは思ったが、実際次には何を言い出すかわからないから結局
新しいラケットを手配した方がいいかもしれない、でも手配したらまた機嫌損ねる、などと涙ながらに予感は
していたよ。
案の定、、、じゃねーかよ!!!
今日になったら「ラケットは持ってきたけど、あのコが使わないならお前になんかやらない」ときたもんだ。
先週の「紹介してよ」電話では、未だかつてない位に翌二日間ほどまぶたが腫れ上がり、
こんなことしてちゃーいかんよなー、とは思うものの、だからと言ってまた半神に戻るだけ・・・そして今日、
またまた「紹介してよぉ〜」って言われたときには
「あー、この人変なビョーキなんだ」と妙に醒めてしみじみと思ってしまった。
帰り道、もしもジンさんが本当に本当に(そんな安易で羨ましいが)恋に落ちたのならば、
苦しむ姿を見るのも楽しいかもしれない・・・などとキョーフなことを考えついてしまった。
幸いあのコはジンさんにも言ったとおり彼氏もいるし、20歳以上はなれたオッサンなジンさんよりも
私の方が親しい。徹底的な私イジメの仕返しを、あのコにやってもらいまショー、などと
恐ろしい想像で胸が躍ったりなんかして・・・。すいません、そして結局自分がつらい目に合う気がする。
あー、やだやだ。。。
近頃じゃあ、いつも相手してくれる仲良しな友達も、なんだか「打って欲しかったらチチもませろ」
っぽくなってしまったし、孤独なのは私のせいじゃないし、私の孤独も(泣き言はよく言うけど)
あなたを責めたりしてないし、や〜な雰囲気になってる。
でもネ、最近はちょっぴりテニス的にはいい感じ。おねーさま方が一緒にやってくれるようになった
このアリガタサ!!! そして最近、よくいろんな人に言われること・・・「自信をもて」って。
一緒に組む人たち、みんなみんな、私の面倒みてくれる。指導してくれる。でも最近ではいろんな人が
「自信をもて」って言ってくれる。
ミュージシャンな私なら、ゆうたに言ったように、演奏するなら自信をもてと思っていた。
自信をもつと音が違うと。恐々吹くトランペット、恐々歌う歌、恐々立つステージでは駄目だと知っていた。
だけど、テニスで自信を持つなんて想像もしていなかったなぁ・・・(^^;
先々週、そのヒッティング・パートナー(?)には言わなかったけど(ここで読むだろ^^;)、小さな大会で
優勝したこと、ジンさんに報告した。そんなとき、いつもみたいにイヂワル言わずに「おめでとう」って
言ってくれると思ったよ。そしてジンさんは「おめでとう」とただ言ってくれた。
ジンさんは、不肖の弟子が自分が見捨てたあとに もがいていることが不安なんじゃないかな。
そして「誰」もいないけど、いろんなたくさんの人たちが、こんな下手くそな私の相手を不承不承してくれて、
今でもジンさんの大好きなテニスを続けていることをおもしろがっているのかもしれない。
ジンさんがあのとき気まぐれで私に指導してくれなければ、カップルでもない、若くもなくかわいくもない
私がひとりで続けていることはあり得なかったの。
例えば、もしも、ジンさんがあのコのコーチを始めたとしたら、私には耐えられないだろう。もともと
スポーツの習慣なんてない、だから止める。もしもそんなことになったら本当に止めてしまう気がする。
若いコたちが、何人も、彼氏に教わりながら自分の背中をどんどん乗り越えていくのを見ながら、
今も楽しくて仕方がないのは、やっぱりあのときジンさんに教わったという自負があるからで、
今じゃ「一緒に打ってもくれないじゃないか」とヒッティング・パトナーは嘲笑うけれども、
いつも私の心の師匠はジンさんなのです。ただの見栄かも。ジンさんはそんなこと吹聴されたら迷惑かも。
でも、ほんの数回だけど私は彼に教わった。今もいろんな人の言葉や親切に支えられているんだけど
私はジンさんの弟子でした・・・。
なんだか、これって愛じゃないのかもしれないって最近正直なところ少しばかり思う。愛だとしたら 「師弟愛」の片想いバージョン? だったら気が楽。でもまた半神に戻っちゃう。半神に戻るのがイヤだから 愛してると思い込んでいるの?
ジンさんが打ってるのを見るのが好き。ジンさんに子供みたいなイヂワルされるのも悪い気はしない。 でも、それ以上近づくことがあるんだろうか。だけどそういうことで無駄にする時間ってもう関係ないから。 どうせあとはひとりなだけだから・・・。