MURMUR
2004.12.12 (SUN.)
ずれたけど、勤労感謝の日
新しい会社に就職して一ヶ月弱。辞めた。兎烏丸っス。
辞めた理由は数々あれど、経理で採用された筈なのに全然経理じゃないじゃん。って言うか、
経理が見当たらない会社でありました。。。ベンチャーっつうのがああいうのならもうベンチャーはやだ。
感熱紙の伝票(?)で修正テープでやたら改ざんしてあって、「付箋のメモが付いてるじゃない」とか
「ボールペンの色が違うでしょ」とか謎のルールで運用するのは身につけたら恐ろしい。せっかく今まで
教育された常識が歪んでしまうじゃないか。。。
今までの会社と比べないようにとか、一月ばかりで辛抱たらないと自分でも自問自答はしたのだけど
時間が経ってもそのやり方やその社風は合わないであろうと思い、ならば早く次の仕事を探した方が
よいという感じで。。。
先週は久々にコックさんに会ったけど、やっぱり空しい。ただTV観てビール飲んで、
会話も全くなく、じゃーねと帰ってきたようなもんだ。
「鍋の季節だな〜」と思いつつ、自分の奢りで食べる気にはなれず、以前はそれでも「鍋の季節よっ」とか
思い立ったら ちゃんこ食べに行くデートみたいの、あったのに・・・とか空しさ倍増。。。それきり
お互い連絡もせず、自然消滅な師走でございます。
そんな頃、テニスのトモダチがメールをくれた。毎日怪しい会社で帰宅は夜中、週休二日は全くの偽りで
土曜日も出勤な日々だったし、「この冬はテニス休んで」のドクター発言もあったので全然テニス行って
なかったのね。 「彼氏は元気?」と訊かれて「誰のことだ!?」という状態もやむを得まい。。。
で、「やっぱりジンさん命だったもんね」と言われ、それにもなんだか違和感を覚えてしまう。。。
ジンさんね。。。
結局同じようなものだと改めて思った。コックさんは無職のオンナに「小遣いくれ」と言い、
ジンさんは無職のオンナに車を買わせて自分の営業成績を上げようとする。年をとるとそんな縁しかないの
だろうか。それともやっぱり私の男運が悪いのか。。。
毎週ジンさんにテニス・クラブで会っていた頃は、本当に人生三度目くらいの本当の恋?とか思っていた。 だけど今となっては通常の そのときのノリや情と同じように、どうってことない出来事だったと 感じることもある。それはたぶん防衛本能もあるのだろうけど、夢中になっても必死になっても報われない のでただ空しくなるからかもしれない。結局私の半身は死んだままであったということだ。
無職に戻って一週間、やはり仕事をしない生活というのはなんとも精神衛生上よろしくない。身体にも悪い。 一日二日は優雅なものだけど、続くとつらい。また旅に出たいのだけど、周りの風当たりがきつ過ぎて 帆が上らない。。。カッパドキアにもう雪は降っただろうか。。。
時間があるから趣味にその時間を使おうと先ず思うとする。
ところが、だ。 私は多趣味な方だと自負していたのに
何をしようか一日とまどってしまう。昼日中から本を読むのも不健康な気がするし、映画も週に5本も観れば
同じ体勢がきつくなり、腰が悪くないとしても平日テニス・クラブにはとっても上手な有閑マダムばかり。
冬になっても編み物はジャイロに襲われてできないし、TVゲームはすぐ飽きる。料理したって自分は大して
食べない訳だし経済的な配慮が必要となり、簿記の問題でもクイズ感覚でやりましょうかと思っても、結局
手持ち無沙汰で呑み始めれば集中力もへったくれもありゃしない。
そうこうしている日々の中で結構 脳が軟化していく気がする。他の人々は余暇に何をして過ごすのかなどと
想像するも、結果、他の人々は日々働いているからその余暇が余暇なのであって、毎日しなければならない
ことがあってこそ本を読むなり、映画を観るなりの趣味がつまり「趣味」なのだとつくづく思う。
誰にも会わず、誰とも話さず、日々を過ごすというのは恐ろしいことだ。自分だけ、自分の好きなものなり
嫌いなものなり、自分だけ。なんのきっかけも刺激もない日々。恐ろしい。嫌な人にも、素敵な人にも
会わずに過ごすということがこんなに問題になるとは夢にも思わなんだ。比較的厭世的な私でも、
こんな生活はやばいでしょう、やっぱり。
携帯の着信履歴や発信履歴を見ただけでかなり空しい今日この頃。“最近誰かに電話したのって一週間前
じゃんっ”とか言った空しさ。私ってトモダチいないの?とか思って落ち込んだりして、しかしながら
考えてみれば、自分が働いていれば毎日誰かにコンタクトをとったりしていなかった。
毎日携帯以外で人と会って、週末のいくらかを日頃お互い忙しくて会えないトモダチと共有していたのだ。
う〜ん、恐るべし「ヒマ」!! 働くことってスバラシイ!!!
という訳で、働く気が充電されたので明日もハロー・ワークへ行こう。。。お粗末さまでした。。。