MURMUR

 

2003.07.29 (TUE.)

 

海の女になったのさ!

 

数年前までは、去る7月最終の週末は恒例8耐!!というスケジュールだったけど、 近年は8月の頭に変更になってしまったので、今までは経理職種という立場もまったく省みずに 月末なんのその!と通っていたけど、さすがに月初の決算真っ只中とあってはそういう訳にもいかず、 1995 年から 2001 年まで通いつづけた8耐も、 耐久ならず、8年目にして諦めてしまった一昨年の夏でありました。

だからという訳じゃ全然ないけれど、先日7 27 日(日)晴れてワタクシ 海の女に なりました。 つまり、ダイバー!!!(めちゃテレ・・・)
初めに「どうしてダイビングを始めようと思ったか」を何度か訊かれたけど、正直言って 元々のきっかけは何だったのかよくわからない。
確かに呑みトモダチはちょっと前までダイビングをしていたし、スキーのA先生もレスキューだし、 以前のテニス仲間呑み仲間の方々も、毎年沖縄・佐渡ツアーを組んでいる人々だった。 そして年頭、今年の抱負は「ダイビングのライセンス取得!」だったんだけど、、、
でも、なんでだろ・・・ 確かに海は信州人の憧れ!幼少の頃から水族館が大好きで、 イルカやマンタやジュゴンのお肌にこの上ない神秘を感じる。  もう15 年以上前かもしれないけど、 沖縄で「体験ダイビング」をした。その時からこの運命は始まっていたのね〜。。。

本当はもっと近所で取得できる筈だったんだけど、近所のそういったところがダイビングをやめちゃってて、 だけども既に取る気まんまんだったから、片道(下道で)1時間半かけて取りに行っちゃいました。  お金もかかるし、正直言って初めて向かう車の中ではかなり葛藤したけど。。。
それがまた、始めたら仕事がやたら忙しくなるわ、もちろん週末はジンさんのレッスンに 情熱を注ぎまくってるわで、ビデオの予習は慌ててやるものの、知らずに教科書抱えて眠ってたことも ありました。

もちろん極秘だけど、学科の予定日に仕事がとても終わらないことが予めわかったもので、 朝から「体調不良」を理由に勤務自体をボイコットしたりもしました。
プール実習は、日曜日に指定されたのに、土曜日が出勤になったために日曜日まで潰れては ジンさんのテニス・レッスンが受けられないので、月曜日に半休して平日実習しました。

そして先週末の海!
本当はその前の週からジンさんと、レッスンやめる、やめないのと揉めてる状態になってしまってたから、 気は重かった。
行く途中の電話でもまたまた揉めたりして、「これはもしかして縁起が悪いということ・・・?」とも 思いました。

が!そんなことは今更なんともしようがない。いざ海へ!!

・・・行ったはいいけど、オープン・ウォーターでスーツ買わなかったの私だけ。 マスクとフィンはシブ線でかっちょいいのに、チョー黄緑の破れまくった年季入りスーツ。 そして何より、寒かったぁぁぁ〜。。。誰も寒がってないのに、私だけ歯の根が全然合わない位 がちがちがちがち・・・あれは体罰以外の何物でもないっス!!
一緒の女の子が圧平衡できなくて、ずーっとずーっと海面でグレてたのもホントはかなり冷えました。。。
BCDはぶかぶかで、タンク背負ってもみんな真っ直ぐ立っているのに私は背負籠を背負ったおばあさんの ようにしか歩けない。
レギュレーターは初めにロープ伝いの潜行途中、ぼごっ!っと外れてしまうほどデカいわ重いわ。 パニくらなかった自分を真剣に褒めたよ、私は。

更につらい出来事が。。。 正直言って、予習もそこそこ・・・って言うかほとんどしてなかったので、 後ろめたさも十二分にあったけど、 体験ダイビングの楽しい以外の暗い思い出部分が蘇る・・・そう、私はひっくり返ってしまうのです!!
「なんでーっ、なんでーっ」と叫ぶ私にインストラクターのおにいさん、 「重りが回っちゃってるよ」って、ウソ! 直しても同じじゃん!!

とにかく、一日目は楽しいって言うよりもつらかった。。。
でも、その夜に喫煙所でベテラン・ダイバー(一緒の女の子は若者インストラクターにラブラブ光線発射 しまくっているのに、私はやはりシブ線であった・・・)に、 「海底にもいろいろな小さい魚とかいるんだよ」とお話いただき 「そうか、先ずは海底からがんばります!!」と単純に復活!! な、私。
ひっくり返ってしまうのも、「足に重りをつけてみよう」というインストラクターおにいさんに救われて、 なんとか更に復活。。。 細いのが悪いんだと。陸では太目が悪いと言われる常識も、海では通用せん。

翌日、海を目の前にして、何故か一日目よりもド緊張してしまう。
でも、実際に海に入ってしまうと足の重りのお陰でひっくり返りもせず、 あら、ウソみたいに安定しているワ、私ったら、ってな感じで
更に「そう、海底にもいろいろな魚がいるんだ!」というキモチになってみると、 あたりを見回す余裕まで。。。
見回してみると、本当に本当にいろいろな魚がいました。そりゃ、ベテランにはどうってことないような 小物かもしれなくても、絶対に海水浴では見られない、横を泳いでいく魚が 当たり前のように泳いでいるんだ。「キタマクラ」という魚が頭上で見合って見合って喧嘩してたり、 縞々の魚、真っ青な魚、ナマコとか、普通の海にいる?っていうようなでっかい魚とか。。。いっぱい!!

EXIT の際、波にうねうね攻撃されて、 でもそんな時にはインストラクターのおにいさん(私より小柄かも)や、昨夜のベテラン・ダイバー (あがってお顔を拝見したときのあの安心感ったら!!)の みなさんがロープをがっし!と支えて、、、またもや何をするにも人の情けのありがたさ!!
うれしいやら、情けないやら・・・ 本当に人の情けなくしては生きていけない私です。。。

また近日中に海へ行きたい!! どうしても行きたい!!!!!
今度はしっかりと、ひたすら中性浮力の練習を海でしたいの。。。 そしてときどき周りを見回したり 見上げたりして、深く深く深く、感動したいと思います。(それには私の中性浮力の練習に耐えうる 気長なバディが必要ですが・・・)

tamaさん、みやじ、たっきー、まなびん、そしてマスター、大変たいへんお世話になりました!!
どうかまた海で会えますように。 ・・・やっぱスーツ買おう・・・