MURMUR

 

2003.06.26 (THE.)

 

恋する乙女 PARTU

 

周りにいる呑みトモダチ(?)は、通常の私とほとんど変わらない。  「これで愛があったらサイコー!」と、実は枕を濡らしつつ、けれども愛は持っていない。  万が一愛を抱いてもそこは呑みトモダチ同士のこと、同時に愛を抱かない限り成就することはない。
つまりそれが呑みトモダチです。

私は先日、今のできごとが単なる風邪に過ぎないと書きました。しかし、 私の風邪はいつも重症です。めったにひかない分だけ、かなりな重症・・・

風邪なら風邪で、治るまで、様子を伺えばいい。それなのに、感情の赴くままの私は どんどんどんどん夢中になってしまう。
それが「単なる風邪だ」と言い切るのは、風邪であればキズが残らないからだと考えているのです。

実際問題、まったく以ってナンの痛みも傷跡も、残らない訳ではない。 でも、「わかっていた 筈なのに」と、あとで思うなら傷なんてない方がいい。
それが私の風邪なのです。

忘れられないことは確かにいくつもあった。
物理的に消えないキズさえ確かに存在はするのだけれど、どうしていつもこう、 不確かな、実際目の前にあるにもかかわらずなんて不確かな、
今、掌に落ちて消滅する雪のような、それは今、窓の外を眺めている私が現実であってもとめどなく 落ち続け、今、轟々と渦巻いているにも関わらず音のない桜のような、それは今、その中で ぐるぐると眩暈をおこしてたったひとひらでもとどめておこうとはするものの、決してとどめて おけないように、 今、目をこらしていなければ見逃してしまう雷鳴のような、それは今、汗ばむ夏の夕暮れの確かな 続きであるにも関わらず、激しく地面を叩きまくり、ぞくぞくするような空気の変化を喚起する。
今、目をそらせないあなたのような、
目をそらせない、やめたいとも思われないあなたのような、 そんな風邪をなぜ治す必要があるのだろう。。。

言うまでもないことだけど、人はウィルスとは別物で、まして本人が私を侵そうと思っている 訳でもないし、そして本人の知らない何物かで私が発熱したとしても、 なんの脈略もなく、本人は別の誰かたったひとりだけを選んで去るものです。

あなたに選んで欲しい!! 本当はそう思っているけれど、どうしたらいいかわかりません。 結局風邪より悪化しています。