MURMUR

 

2003.06.15 (SUN.)

 

半神

 

お久しぶりです。兎烏丸です。あまりに長い沈黙を経て、書き出しが浮かばない・・・(^^;;;  以前は良し悪しはさて置いて、書き放題だったのに。

本日は菅平でテニスの試合。試合に出たと言うのも憚られるような悲惨な結果でしたが。。。
しかしながら最近多少なりともマシになったと、慰められる機会が増えました。 例えば今日も、とある人の言によれば「兎烏っちのストロークは、今までなんとも表現できないフォーム だったけど、最近普通っぽくなってきた」なんて褒められ(?)たりして、かなり嬉しゅうございました。。。
それが何故かと言うと、プライベートなコーチが現れたからであります。

100% とは言わないけれど、 周りでテニスしている女の子は、テニス及び日常とものパートナーがおり、その彼から「そうじゃない」とか 「ああしろ」「こうしろ」の指導を受けつつ日々精進している訳なんです。  ・・・が、しかし婚約破棄依頼、持って生まれた(?)心の欠陥が異常に膨張したワタクシは、 テニスでのパートナーにも遥か彼方に去られてしまい、 孤独な日々を送っていたのでした。。。

そこへどうした酔狂か、たぶん見るに見かねたのであろう かのコーチ登場!!
4人のメンバーが揃えばすかさずゲームが始まる(麻雀みたい)テニス・クラブの片隅で 素敵な特訓が始まったのでした。。。

まだ数回ではあるけれど、そんな日々の折、そのコーチ 〜仮に彼の名を 相変わらず勝手に人に ハンドル名をつける的センスで「ジンさん」としますが〜 どうも毎日毎日ジンさんのことが頭から離れません。 寝ても醒めてもジンさんジンさん。。。  実は全然 脈がないのはわかっているのだけれど、頭の中がジンさんジンさん。。。  そう、つまりこれはコイ!!!?

しかし、ジンさんと仲良しの青年が「調子が悪い間に(ジンさんは腕を故障しています) 教えてもらって・・・」と哀れみの目なんかするし、 私が「MIX も出てくれるって!」と 嬉嬉として告げると「・・・・・・」などと沈黙してしまう。。。

そして今日、休日出勤後に現れたジンさんがテスト打ちしたあと、下手なりにばてばてにも関わらず ひたすら帰るでもなく念を送っている私に同情し、ひとつ MIX をしてくれたばっかりに 貧血を起こしたときのこと。  「扇いであげたら」とか「足を高くして」などの人々の勧めにも反応できず、 ただただ怖気づく自分。

一人去り、二人去りする梅雨の夜、、、ジンさんが着替えて脱ぎ捨てたTシャツを 畳むべきか、いやそんな馴れ馴れしいことできないワ・・・と葛藤しつつ、 呆然とする私にジンさんが「どうしてみんなとラーメン食べに行かなかったの?」と聞いた。
そこで私はまた嘘をついてしまったのでした。
「お腹がいっぱいだし、私は呑ん兵衛だから夜はあまり食べません」と・・・

それは実際本当のことなのだけど、ラーメン食べに行かなかった理由的には全くの嘘だった。。。


・・・と、まあここまではいつもの片思い話の態でありますが、ジンさん少し回復後 それぞれの帰路に付いてから考えた。 また嘘をついたこと。Tシャツも畳まず、濡れタオル位も 差し出せない自分は、やっぱり怖気づいていたのだということを。
が、しかし、、、 その失態について、あまり哀しくはなかった。 これもまた間もなく醒めていくことだと、 すっかり承知しているのでした。なぜなら私のココロの半分は既に死んでおり、ときどきときめいたり そんな気分になったとしても、風邪をひいたようなものであろうことを承知しているから。。。

人並みに誰かに愛して欲しいとは願いつつ、そんなときに自分は誰も真実愛したりはしない、 だから応えることもない、身体半分腐敗した私を見て人は去り、また同じように風邪をひく。。。 いつか その風邪が悪化して、残されたもう半分の私が消えてなくなるときが来るのだろうかと、そんなことこそが 哀しく思えました。
人を愛さない人生というのは、とても惨めなのです。