MURMUR
2000.06.26 (MON.)
偶然
最近本当に
M*Y*K* ちゃんには申し訳ないと思うのだけど、 昼食の時間というのが面倒くさくて仕方ない。お腹が減らない訳ではないので何かは食べるのだけど、 昼休みに集うのが面倒。それで何かにつけ外に出てコンビニで適当なランチを購入し、駐車場で本を読むのが テンポにあっていたりする。 今日は月曜日なので週にしては初の顔合わせランチだから、 本来ならばそれでもみんなと昼食時間を過ごした方がよかろう、とは思いつつもやっぱりどうしてもすごく 億劫だった。それで半分食堂に向かったものの途中で踵を返してコンビニ読書コースをとることにしたのだった。とりあえず何か食べねばと思い何度かのコースお決まりのコンビニへ向かう。そこではないけど毎晩 ビールを購入するために寄る系列のコンビニだからメニューはめちゃくちゃ把握しきっている。 そんな中でもとりあえずは“今日はこれでイッてみようかな〜”程度のそこはかとない期待を持って 買い物をして、そそくさと読書をしに会社へ戻ろうとしたそのときだった。。。
・・・話は変わるけど、私ここもう何年も「神様」に会っていなかった。髪を切ったのだってもう3年前。 それよりももっともっと前だから本当にかなり会っていない。なんとなく心情を知る現実一方的ラブな ゆきむしから話を聞くも、実際のところ今現在どこで暮らしているかも全く何も確信はなかった。 わからないからこそ本当にこの地面のつながったどこかにあなたがいるだけで幸せと思おう、と言い聞かせる 日々だったかもしれない。
それが、今日のコンビニでのできごととはあまりにも相反していた。昼食の時間ともなればいくら 田舎でも(田舎だから車?)かなり混み合うコンビニの駐車場。昼休みにそこへ行ったのはもちろん初めてでは ない。かと言って毎日でもない。まさかあなたがそこにいるかもしれないなどという夢はとうの昔に 疲れ果てていた今日なのだが。。。 とある車が駐車場に入ってきて今まさに駐車せん、というその瞬間に 「あ、●●くんだ」と声に出していた。どこに住んでいるかもわからないのに何の車かなんて知る筈はない。 もちろん今日何色の服を着ているかとか、今日この日にこのコンビニに寄るかもしれないなどとは 思う筈なんかない。なのにフロントの柱にほぼ隠れたその陰を見て、「絶対●●くんに間違いないよ」と 私は硬直したんです。だから「神様」の「神様」たる所以なのだ。愛してるとか言っても運命はなかなかに そこまではついてこない。ましてやこのパターンで言うならば運命と思うのは私だけに他ならない。 だから赤い糸とかじゃなく一方的に「神様」なんだと考えるのもかなり空しいけどさ。。。とにかくそこに 居るなんて本当にまさか今までの苦節何年とは違って全く本当に夢見てさえいなかったにも関わらず、 間違いないという血の騒ぎが起こった。 自分のラシーンに乗り込むのを一息戸惑い振り返ったとき、、、 もう真実
20 年近く叶わぬことを思い知りつつも 紛れもなく動悸でわかってしまうような存在、私が振り返るときには必ずあなたも振り返っているのに、 というその事実を空しく、心から哀しく、そして何よりも狂おしい愛おしさを以って思い知りました。。。 それは本当に彼でした。結婚したのは知っていたし、彼女とも会ったことはある。だからと言って何を悔やんだかと言えば、 ガチゴチに緊張しているにも関わらず全く端から見て緊張なんて生まれてこのかた一度もしたことがないだろう と言われるこの態度を以ってして、「今そこの○○で働いてるんだ」「へー、私はそこの○○。今度また 飲み会でもしようよ」と明るく(片頬ひきつらせ)会話して、連絡先を聞くどころか自分の連絡先さえ言わずに ロボット歩きでラシーンに乗り込み、逃げるようにその場を去ってきてしまった ことなんだよおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーっっっ!!!
それから今日は半日、すずちゃんに電話して「私って絶対にまぎれもない馬鹿だから」と雄叫び、 煙草を吸いに席を立つ度「この馬鹿野郎っ!」と自分を叱咤し、ゆきむしにまで何かしかを言わなければ なんていう妙な気持ちになり、今すぐに蹄づき「私は今でもあなたを崇拝し、あなたが振り向いてくれるの ならばどんなことでもします」と告げたい気持ちに狩られ、勢い余って上司を初め職場の面々を無理矢理 飲みに連れ出してしまった夜であった。
恋愛と言えば究極の「恋愛」だと思う。でも私個人にとっては、の恋愛。 ふたりでお互いに成就させる ことの全く有り得ないモノ。「私のことスキ?」などと決して問えないモノ。これにもう本当に
10 年以上縛られてきたのだ。 普通に恋愛がしたいと思った。しようと思った。だからあなたはこの地面の続きのどこかに生きていることで 私を幸せな気分にさせればいい、と思った。それでも普通の恋愛をしようとしたときに私はかなり 歪んでいただろう。それに随分振り回された人もいただろう。本当に今日あまりに偶然あなたに会って、 あなたと一緒に生きられたらいいのにという夢が馬鹿げたことだとはわかっていつつ、この胸のときめきは、 愛しているということはこういうことなんじゃなかろうか、と私を苦しめるのだ。今私は恋愛をすぺく、まともな生活(?)をすべく暮らしているが、会えてよかった。
私が振り返るときあなたも振り返る。それはやはり事実だったし、「神様」と呼ばれるのはいやかも
しれないけれど、やっぱりあなたは私を支配する「何者」かにほかならないことを思い知りました。