MURMUR

 

2000.04.16 (SUN.)

 

人の情はあるかも知れぬ

 

つい先日ママがまたもや手術をした。またもやとは言うが、かなりなことであった。 呑みすぎて書きかけのところ完結せずにボツになったけど「ママはトモダチ」というタイトルになるような 関係のママである。私自身は新しい職場でのジレンマと風邪や陽気のせいで(?)遠い世界へ旅をしており、 いろいろな優しさによる蘇生ドラマは数々あれど、唯一の肉体的発散である昨日のテニスは雨のために 中止となり、通常は数日間の自主療養でなんとな〜く復活するその状態も結局未だ回復することなく 日々を過ごしていた。つまり今日でも鬱である。

まあ、様々な要因を含んだ状況であるために久しぶりとなった、すずちゃんち訪問を本日決行した訳だ。 で、そこからの数分間の帰宅途中のついさっき、時差式で信号待ちしていたかなりシャシャッた車が すごい若者的リズムでパッシングしてきた。「おいおいなんだよ、なんか用かぁ!?」などと、 気の弱い私は通り過ぎてからやっと、ひとりゴチまくったのだけども、数分後にその意味を知って 驚愕としたス。この田舎町にめずらしく、しかもっ、1時過ぎてるにも関わらず私のわずかな帰り道に(!) おまーりさんが5、6人集ってたっス。。。

さわやかな気分のときならば「麻薬はよくて飲酒はいかんのですか〜ぁん?」などとジョーク(?)も 言えようものを、やっぱりなんだか何も悪いことしてなくても(?)おまーりさんを見るとビクビクしてしまう 不思議な心理ってーやつで、「あ、どーしよ」などとうろたえる私。。。 妙に丁重に検問だっちゅーのに ウィンカー出して止まったりして、「あら?一体全体この私にどんなご用かしら〜?」てな感じで停車する 自分がコワイ。。。一時期に比べておまーりさんも丁寧だ。「お急ぎのところをすいませんがぁ」などと言う。 少しウケてしまう。「免許証を・・・」。「ハイ」と息を吸う私。「呑んでますか〜」と聞かれて 「は?呑んでませんが・・・」 「じゃ、ちょっと息を吐いてもらえますか?」と言われて、たぶん通常は 「はー」と吐くのだろうが、「ふぅー」などと怪しい息を吹きかけてしまったぜぃ。 「あー、お急ぎのところすいませんでしたねぇ」と言われて、“あまり丁寧に対応するのも怪しいかもしれん” とうろたえ続けつつ「いえいえ、ご苦労さまです」と経過したのだが、このさわやかな笑顔(?)でイケる! と信じていたその直後に、そーいえば今日はできたてほやほや新調の色眼鏡をかけていた自分の顔を想像して、 “どっちみち目茶苦茶あやしいいぃいぃぃぃぃ〜っっっ(T-T)”と、びっくりしたものだ。

それにつけても直前の信号でパッシングしてきた車に実際のところ私はかなり頭にきており、 心からふざけんなヨ!と叫んでいたのだが、結局真の意味合いはそのような私の荒んだ心持ち故に 伝わってはいなかったのだけれども、たぶんそのパッシングは“検問やってるぞ”という意味であり、 往きかがりのこのような歪んだ私にもそう親切にしてくれたということは、世の中そう捨てたもんでも ないかもしれん・・・などと感慨にふけってしまいましたワ。