MURMUR
2000.01.04 (TUE.)
別離について
人間には抗い難い別れがあると、ふと思った。
誰にもどうにもできないような別れがあると、ふと思った。もちろんそれは事実で、どうにもできない
別れはある。例えば死んでしまったらもう、本当にこの世界のどこを探してさまよい歩いてもそれこそ
本当の別れな訳だけど、そうでなくても抗えない別れがあるのだ、と思った。
誰にとって何が幸せなのかが違うように、何が本当に別れることなのかも、死んでしまうこと以外は
もしかしたら違うかもしれない。
もう二度と会えないかもしれない、ということ。そういうことを諦めることも。もしもまたふと
出会えるならば、別れではないんだけど、だけど、たとえこの地のどこかにその人がいても、
やっぱりどうしようもない、どうにもならない別れってあるかもしれない。何かがどこかで食い違ったり、
初めから何もかみ合っていなかったり。。。
ずっと、どこかにいるから、、、と自分を慰めてきた別れもあった。別れだとわかっていたけど 別れではないものもある。
ずっと離れて暮らしていたトモダチが、すごく雰囲気を変えていて再会した。もうなんだかこの人と
トモダチじゃなくてもいいかな、、、などと思う自分の中に、その別れはあったのだと思う。
変な話なんだけど。 会っている間何日かは、なんとなく昔のように仲のよかった「弟」を
探し続けたけれど、明日からまた会わなくなるその瞬間に、もう会わなくても構わないな、などと感じる
自分を発見したのです。。。 どちらが決めるでもない別れ。一方的でなく仕方のない別れ。
恋愛だとかそういうんじゃない人との別れ。
トモダチだった人と会わなくなるという事象は、わりと自然なものじゃないかな。通常。
環境の変化などでなんとなく会わなくなって、結局もともとそういうものだったんだ、と思うだけで。
この休みは、もちろん本当の彼のおねいちゃんも色々と思うところがあった訳だが、
FAMILY な私としてもこの「別離」なるものに ついて新しい哀しさというか、空しさというか、衝撃を覚えました。つまり、抗い難い別れ、という点で。。。